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ヒートショックのリスクを減らすために
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

お風呂場で亡くなる人の数は一年間で1万7千人に及び、その原因の大半がヒートショックです。ヒートショックとは、家の中で生じる急激な温度変化によって引き起こされる症状のことで、血圧が急上昇したり、脈拍が異常に速くなることがあります。その結果、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な症状につながることもあるのです。65歳以上の高齢者が特にリスクが高いとされていて、他にも高血圧や肥満の人、また健康であっても飲酒後に入浴する場合にはヒートショックの危険が伴います。ぬるめのお湯にすることや早朝・深夜の入浴を避けることに加えて、リフォームでリスクの軽減を図る人もいます。

家の中で生じる温度差を最小限に抑えることがポイントです。窓を二重窓にすることで温度変化を緩やかにすることができます。また床下に断熱材をはめ込むことで、足元の冷えを軽減することが可能です。さらに天井裏にも断熱材を敷き詰めることで保温効果はさらに高まります。家全体に断熱のためのリフォームができることが理想的であるものの、それが難しい場合にはヒートショックの起こりやすい部屋、つまり浴室や脱衣所、トイレを重点的にリフォームし、断熱性能の改善を図りましょう。

年配の方は多くの場合、夜中にトイレへ行く回数が増えます。暖かい寝室から凍えるような寒さのトイレへ向かうだけでヒートショックのリスクは高くなります。この場合、換気機能のついたトイレ暖房を設置するか、もしくは自動運転の小型暖房機を取りつけることによって深夜に事故が生じる危険性を減らすことができるでしょう。