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結露のリスクと解消法
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

朝起きてみたら窓ガラスがびちゃびちゃになっている、という経験をした人は少なくないでしょう。サッシだけでなく床まで水浸しになっているということもあります。これは、室内の暖かく湿った空気が冷たい外気に触れて急激に冷やされることにより、内包できる水蒸気の量が減少してしまい、その結果余った空気中の水蒸気が水滴として現れたことによります。この現象は結露と呼ばれます。

住宅で生じる結露には「表面結露」と「内部結露」の2種類があります。「表面結露」とは、窓ガラスや鏡、サッシなど目に見える場所で起こる結露のことで、ひどい場合には窓枠を腐らせてしまったり、カーテンが常に水分を含んだ状態になってカビが生えることもあります。対策としては室内の暖かい空気と外気を遮断することがポイントとなるので、そのためには結露防止フィルムや二重窓による断熱が有効です。予算に余裕があれば、窓下専用の暖房機を置くのも良いでしょう。

一方「内部結露」は目に見えない場所で発生する結露のことで、クローゼットや押し入れの壁紙や床など、空気が流れにくい場所に発生しやすいのが特徴です。名前が示す通り結露の状況を発見しにくいため、壁に黒ずみが見えるような時は、すでに壁全体にカビが発生している、あるいは壁の裏にある柱の腐食が進んでいることもあります。こうした状況を避けるためには、家具の配置や収納の仕方など空気の流れが滞らない環境作りを意識すること、それから家全体の換気を徹底することです。さらに壁の仕上げ材として防カビ効果の高い漆喰や珪藻土を使うこともできるでしょう。