省エネとは「省エネルギー」の略語で、エネルギーを効率よく使用することによって、石油や石炭などのエネルギー資源が枯渇してしまうことを防ぐ取り組みを指しています。特に発電には多量のエネルギー資源が用いられるため、家庭内で電気の消費を抑えることがとりわけ身近な省エネと言えるでしょう。また暖房器具や調理器具を使う際に灯油やガスも用いられるため、エネルギー効率の良い家電を選ぶことも省エネの一環と言えます。

断熱効果の高い家は省エネに直接貢献していると言えます。熱を逃がしにくく、かつ外気の影響を受けにくい造りの家では冷暖房を常に稼働させて温度を保つ必要がないため、電気の消費量を大幅に抑えることが可能だからです。このために柱や壁に断熱材を付けたり、断熱効果の高いエコガラスや二重窓をつける家が増えてきています。また冷蔵庫やエアコンなど消費電力量の多い家電をより消費の少ないものに変えることによっても省エネに貢献できます。

お風呂場やトイレにも省エネのチャンスが数多くあります。例えば断熱効果が高くお湯が冷めにくい浴槽を選ぶなら、お湯を沸かしなおす回数を減らすことができ、結果として電気とガスの消費量が抑えられます。またシャワーヘッドを節水できるタイプのものに変えることで、水とガスの消費量を減らすことが可能です。温水シャワー付きトイレは家庭でも一般的になってきて、冬場などは24時間稼働しているケースが多く見られます。これをセンサー付きの逐次可動タイプに変更することで、便座と水を温めるための電力を大幅に削減することができるでしょう。