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原因を知って有効なシロアリ対策
2015.12.26 リノベーション

床がぶかぶかして抜けそうになっている、また家の中に羽アリが大量発生した、といった現象が見られたら、多くの人はシロアリの被害を想像するでしょう。シロアリは多くの場合床下から侵入して基礎などを食べ進んでいきます。柱の表面を食い尽くさないため、初期の段階から被害に気付くのは容易ではなく、目に見える場所が腐ってくるなどして家主が気がついた時にはかなり深刻な状況になっていたケースも少なくありません。このシロアリの被害を防ぐために、リフォームをする際覚えておくとよいことが幾つかあります。

木材を食料とするシロアリは、高温多湿の場所を好み、適当な木材を見つけるとトンネルを作って内部に侵入し、コロニーを形成・拡大していきます。キッチンやトイレなどの水回りに被害が多いのはそのためです。それで基礎を高くして風通しを良くし、密閉空間をなくすことでシロアリの住みにくい環境にすることができます。また高い基礎は点検を容易にするという面でも有効でしょう。また耐震性能を高める目的で行う木材のコンクリートコーディングは、内部にシロアリが侵入した場合に発見が遅れやすいというリスクがあることを覚えておくべきです。

消毒をすることも重要です。玄関の下やお風呂場の下などに直接消毒を行うことでおよそ5年の効果が期待できると言われています。その他に家の周りのシロアリが好みそうな場所を消毒することや、柱に防蟻の薬剤を塗布することも行われています。さらに、防蟻効果の高いヒノキなどの木材を選んでリフォームに使用する、というオプションもあります。

外出しやすい玄関にするポイント
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

玄関や玄関前の段差が大きいと、それだけで年配の方にとっては外出が面倒になることがあります。足腰に自信がない場合はバランスを崩して転倒してしまうのではという怖さがあり、車いすを利用しているケースでは介助をしている人に大きな負担がかかることになるからです。それで最近では、高齢者にとっても介助する人にとっても快適な玄関にするため、様々なリフォームが提案されています。

車いすを利用している人の場合は、スロープを設置するケースが多く見られます。車いすが加速し過ぎることを防ぐために、スロープの勾配を設定する際には目安として、10cmの高低差ごとに150cm前後の長さが望ましいとされています。玄関の段差が30cmを超える場合も少なくないため、直線でスロープを設置できない時にはZ字やU字で取り付けを行います。玄関の幅が非常に限られており、どうしてもスロープの設置ができない場合には、電動あるいは手動の段差昇降機を設置することで段差を解消します。

玄関の敷居も車いすの通行を妨げる原因になります。特に引き戸では敷居をかなり高く設定している場合が少なくありません。この場合はローラーの小さい引き戸に変えることで、車いすを持ち上げる必要のない高さまで段差を下げることが可能です。また玄関前のタイルは、素材によっては雨にぬれると非常に滑りやすくなることがあり、介助する人が転倒する危険があります。これを防ぐためには、タイルの種類を凹凸があり滑りにくい素材に変えることが良いでしょう。

階段での転倒事故を防ぐために
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

2階建てや3階建ての家に住む年配の方たちは、多くの場合1階を自分たちの居住スペースとして確保し、2階や3階は物置や客間として使っています。それでも時折必要なものを取りに階段を上がらなければいけない状況は生じるものです。階段は照明の位置が高く幅が狭いことから、家の中でも特に転倒事故が起きやすく、高齢者が大きなけがをしやすい場所の一つです。こうした危険を未然に防ぐために最も簡便な方法として、手すりを設置することができるでしょう。

階段の勾配にもよりますが、大抵の年配者は階段の手すりに体重を預けながら上り下りをします。ですから、階段の手すりは切れ目がないように、また1階や2階の手すりと連続するように取りつけることが望ましいでしょう。また、突然全体重がかかっても折れないようにブラケットを配置する必要があります。この時に壁の強度を確認してから取りつけるなら、壁ごと外れて大けがをするという事態を避けることができるでしょう。手すりは可能であれば両側に付けることが望ましく、もし狭いために片側にしか取り付けが出来ない場合は、下りるときの利き手を目安に設置すると良いでしょう。

暗い中で階段の電気をつけようと探していたら足を踏み外して転倒してしまった、という事例もあります。そういう時は照明付きの手すりを付けることも有効でしょう。また階段の踏み板の一部が三角形になっている場合、その場所でつま先立ちになってバランスを崩したり、スリッパを履いていて踏み外したりすることが起きやすくなります。ですから、常に広い面を歩くことができるように外側に手すりを設置する方が賢明です。

介助しやすいお風呂造りのポイント
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

お風呂場は安全性の確保が最優先で、それは介助する人がいる場合でも同様です。移動距離を最小限にして転倒する危険を減らすという観点から、寝室にできるだけ近い位置にお風呂場を設置することが望ましいでしょう。この点に加えて、リフォームを考えるなら、まずお風呂場の広さとを十分に確保し、さらに介助する人にとってもされる人にとっても使い勝手の良いスペースにすることが大切です。

シャワーチェアを使っている人を介助する場合を考えると、洗い場の幅が130cm以上、奥行きが170cm以上あるなら比較的容易に介助が可能です。またスペースを最大限に活用するために、浴場の入り口は内開きの扉よりも引き戸が便利でしょう。また浴槽のサイズは100cm以内のものを選ぶなら、体が沈みこんで溺れてしまうという事態を避けることができます。

使い勝手を良くするという観点から考えると、まず入り口の段差をなくすこと、そして可能であれば浴室と脱衣所の床を同じ高さに合わせることで、段差でつまずくという危険を回避できます。車いすで入ることを考えるなら、入口の幅を広めに確保することも重要です。また床のタイルは滑りやすく事故が起きやすいので、滑りにくく肌寒く感じにくい材質のものを選ぶと良いでしょう。また浴槽をまたぎやすい高さにするならバランスを崩した結果の事故を未然に防ぐことができます。それで半埋め込み型の浴槽を設置するなら、浴槽のふちの高さを大幅に抑えることができるでしょう。

トイレに手すりをつけるべき理由
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

手すりのないトイレで怪我をする高齢者が多いことをご存知でしょうか。便座から立ち上がる際、立ちくらみがしたり、踏ん張りきれずによろけてしまって、思わずペーパーホルダーやタオルホルダーに寄りかかってしまうようです。ただこれらは人の体重を支えるほどの強度がないため、外れたり壊れたりしまいます。さらにはその上に倒れこんでしまった高齢者が大けがをしたケースもあります。それで、ふさわしい強度を持った手すりをトイレ内に設置するのは年配者の安全に大いに寄与すると言えるでしょう。

手と肘を支点として立ち上がることができるので、L型の手すりに人気が集まっています。設置する位置は、縦の手すりは便座の先端から約200mm、横の手すりは便座の面から約250mmが目安となります。手すりの素材には、手になじみやすくインテリアとしても使いやすい木材が多く用いられています。その一方で、濡れた手で掴んでも滑りにくいという利点を生かした特殊プラスチック加工の手すりも人気があります。また最近ではペーパーホルダーに強度を与えて手すりの機能を持たせた商品も発売されていて、トイレ内のインテリアに合わせて選ぶことが可能です。

トイレ内のリフォームで問題になりやすいのは壁の強度です。特に手すりには全体重がかかりますから、その基礎となる壁には相応の強度が求められます。ですから、まず壁の強度を確認して必要であれば下地を入れて補強することが望ましいでしょう。もし壁に設置できない場合は、トイレの広さに合わせて折り畳み式や床に固定するタイプの手すりを選択することも可能です。