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玄関のバリアフリーに含まれること
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

玄関は生活の中でも特に使用頻度の多い場所なので、バリアフリーのリフォームをする場合にはいろいろな点を考慮する必要があります。年配の方は体力の低下と共に外出は少なくなるかもしれません。ただ一方で、来客の応対をする回数は増えるかもしれず、そうした時に玄関が便利で快適な空間になっていると安心することでしょう。では玄関のバリアフリーをする際に、どんなポイントを押さえておくとよいでしょうか。

年齢を重ねてくると握力も弱くなってくるため、ドアノブを回して押したり引いたりすることに困難を覚えるかもしれません。また車いすを利用している場合は、扉を開けるという作業そのものが大変になり、また取っ手の位置があまりに高いと届かないかもしれません。また車いすが通れる十分な幅がないというケースも見受けられます。こうした不便さを解消するためには、開きやすく通行の幅も十分に確保できる両引き戸か、引き違いの引き戸が有効でしょう。これらの引き戸は玄関の段差がかなり小さいという面でも有用です。また玄関ポーチで車いすの向きを変える手間を解消するために、キーレスで施錠できるタイプの扉もあります。

バリアフリーには、バリアつまり障害となるものに気付きやすくするという面も含まれます。この点で玄関に足元を照らす小型照明をつけるのはよい方法です。感知式センサータイプのものでれば千円前後で購入が可能です。また玄関前に暗さを感知する自動照明を設置することで、夕方のうす暗くなる時間帯に起こりがちな転倒事故を避けることができるでしょう。

減築のメリットを考えてみよう
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

「増築」とは、家の部屋数や床面積を増やして大きくすることを指します。最近では、これとはまったく逆の「減築」、つまり部屋数を減らしたり、床面積を減らすことにより家のつくりをよりコンパクトにするタイプのリフォームに注目が集まっています。

「減築」を行うメリットはいくつもあります。例えば使われていない部屋をなくすことで、掃除などのメンテナンスにかける時間や費用を節約することができます。また2階建ての家を平屋に減築する場合には、階段での事故が起きる可能性は皆無になり、手すりなどのリフォームを行う必要もなくなります。また建物の重さが減ることで壁にかかる負担が軽くなった結果、耐震性が向上することも確認されています。さらには日当たりの良くない部屋をなくすことで、日照や風通しも良くなるでしょう。採光の改善を目的として、2階の一部を減築してロフト仕様にリフォームしたり吹き抜けを付けたケースもあります。

減築はお財布にも優しいリフォームです。部屋数を減らして家のサイズダウンを図ることによって、冷暖房機器の効率がさらに良くなり、結果として電気代が安くなります。また延べ床面積によって金額が決定される固定資産税の請求額が安くなる可能性もあります。フリーになったスペースが大きかったため、駐車場を設置して人に貸しているという人もいます。さらに一般的な建て替えと比較した場合、コストは大幅に抑えられます。状況に合わせたコンパクトな暮らしを望む人にとって、減築は一考の価値がある選択肢と言えるでしょう。

子供が独立したら部屋はどう使う?
2015.12.26 リノベーション

子供が立派に成長し、やがて一人の大人として巣立っていく姿を見るのは、親にとって誇らしく感じると同時に、さびしく感じる瞬間でもあります。実際、子供が独立した後は多くの親が「家が広すぎて、もてあましている」と感じるようです。衛生面や治安の面から考えても、使われなくなった部屋を手つかずで放っておくのは望ましくありません。それで部屋を有効活用を目指して多くの人がリフォームを選択します。

核家族化が進む昨今では、独立した子供は結婚して実家に戻るのではなく、マイホームを建設して自分の家庭を持つケースが大半です。そのため実家の部屋はずっと空きが続くことになります。それでリフォームの希望者からは、不要な部屋を取り除いて家をコンパクトにしたい、という注文が多くなっています。特に2階建て住宅を平屋にして、夫婦二人で快適に暮らすための改築が目立っています。

一方で、子供が使っていた部屋の内装を変えて、夫婦それぞれが趣味を楽しむ部屋にリフォームしたパターンもあります。また、子供の帰省や孫たちが遊びに来た時のことを考えてリビングを拡張したり、広いダイニングキッチンに造り替えた人もいます。壁を取り除いてカーテンなどで仕切りをしておき、多数の来客があった時には仕切りを外せばすぐに広いスペースが確保できるようにしたケースもあります。こうした大規模なリフォームをする際には、さらに先を見据えて段差解消や断熱などのバリアフリー対策をも同時に行っておくことが勧められています。

二世帯同居で選べる3つのオプション
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

年齢を重ねた親の介護が必要になったことから、同居を考えるようになったというケースが多いようです。最近では、お互いの家族がプライバシーを尊重しつつ快適に過ごせる家、というテーマに基づいて、二世帯住宅へのリフォームを行う人が増えています。このリフォームには昔ながらの完全同居型、部分共有型、完全分離型の3パターンがあります。

完全同居型とは、寝室などのプライバシールームを除いて、リビングやキッチンなどを二つの家族で共有するパターンです。大抵は1階にバスルームなどの共用スペースと親の寝室があり、2階に子供の世帯用寝室があります。この場合はリフォームする箇所が比較的少なく済むため、費用が抑えられるという利点があります。ただ二つの家族で生活リズムが異なる場合などは、良いコミュニケーションを図って協力し合うことが求められるでしょう。

部分共有型は、玄関のみ、あるいは玄関と浴室のみを共有するなど、二つの家族間で話し合って特定のスペースのみを共有するタイプです。浴室や洗濯スペースなど水回りを共有すればリフォームのコストをかなり抑えることができます。光熱費の割合などを事前によく話し合っておくことでスムーズに新生活を始めることができるでしょう。

完全分離スタイルは、左右型・上下型・2棟型の3種類があります。初期投資に必要な費用が他のプランと比べて大きくなるものの、リフォーム後は生活リズムの違いによるトラブルも起きにくく、それぞれが支払うべき光熱費などの計算も容易です。互いのプライバシーを尊重する点では最も有効なオプションと言えます。

介護に必要なことを見極めよう
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

年齢を重ねた親の介護をするため、リフォームを計画される方は非常に多くおられます。まず覚えておきたいのは、人それぞれ必要としているケアが異なり、その必要を満たすリフォーム内容も異なってくるということです。きちんと歩くことができるか、それとも車いすが必要か、物忘れが多くなっているか、配偶者は健在か、それとも一人暮らしをしているか、などといった点を考慮したうえで詳細を検討していくなら、介護する側にも受ける側にもストレスの少ないリフォームを行うことができるでしょう。

膝や腰などに不安があり、あまり外出ができない場合には、家の中で快適に過ごせることを念頭に置いて計画を立てます。身体機能の維持をサポートすることを考え、スムーズな移動ができるように手すりを付けることや、お風呂場と洗面所の段差解消などを行えるでしょう。また高血圧など心臓に不安を抱える場合には、温度差の大きくなりやすい廊下や浴室などに暖房の設置を検討できるでしょう。このようにすることで、介助を受ける人が他の人からの援助に全く依存してしまうことを避けることができ、むしろ自立して行動するよう促すことができます。

車いすを利用している人を介護する場合にも同様のことが言えます。自力で車いすを動かすことが可能な場合には、可能な限り身の回りのことを自分で行えるようサポートしましょう。例えば、介護を受けている人の部屋近くに浴室やトイレなどを設置することや、玄関から道路までのスロープを設けて外出を容易にすることなどがあげられます。このようにすることで、介護をする側とされる側のどちらも、ゆとりと自尊心を保って生活することができるでしょう。