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2015年12月の投稿一覧

介護に必要なことを見極めよう
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

年齢を重ねた親の介護をするため、リフォームを計画される方は非常に多くおられます。まず覚えておきたいのは、人それぞれ必要としているケアが異なり、その必要を満たすリフォーム内容も異なってくるということです。きちんと歩くことができるか、それとも車いすが必要か、物忘れが多くなっているか、配偶者は健在か、それとも一人暮らしをしているか、などといった点を考慮したうえで詳細を検討していくなら、介護する側にも受ける側にもストレスの少ないリフォームを行うことができるでしょう。

膝や腰などに不安があり、あまり外出ができない場合には、家の中で快適に過ごせることを念頭に置いて計画を立てます。身体機能の維持をサポートすることを考え、スムーズな移動ができるように手すりを付けることや、お風呂場と洗面所の段差解消などを行えるでしょう。また高血圧など心臓に不安を抱える場合には、温度差の大きくなりやすい廊下や浴室などに暖房の設置を検討できるでしょう。このようにすることで、介助を受ける人が他の人からの援助に全く依存してしまうことを避けることができ、むしろ自立して行動するよう促すことができます。

車いすを利用している人を介護する場合にも同様のことが言えます。自力で車いすを動かすことが可能な場合には、可能な限り身の回りのことを自分で行えるようサポートしましょう。例えば、介護を受けている人の部屋近くに浴室やトイレなどを設置することや、玄関から道路までのスロープを設けて外出を容易にすることなどがあげられます。このようにすることで、介護をする側とされる側のどちらも、ゆとりと自尊心を保って生活することができるでしょう。

冷蔵庫の省エネ化はすごい
2015.12.26 リノベーション

家庭における電力消費量のうち、およそ20%という大きな割合を占めるのが冷蔵庫です。生鮮食品を保存する冷蔵庫は、季節によって使用頻度が変動する冷暖房器具とは異なり、「今日は使うのを我慢してみよう」ということができません。24時間365日電源に接続されていて稼働し続け、電力を消費し続けます。そのため、リフォームなどで買い替えを考える際にはできるだけ省エネ性能が高いものを選びたいという人が多く、そのニーズに応える製品も続々と登場しています。

450Lサイズで比較すると、2015年のモデルは1年間におよそ200kWhから250kWhの電力を消費します。2000年辺りのモデルでは約700kWhの消費電力でしたから、省エネ性能は格段に向上していると言えるでしょう。内容量が大きくなればそれだけ消費量も増えるように思われがちですが、実は600Lサイズでも電力消費が200kWh前後のモデルが多く発売されているので、無理に容量の小さいものを選ぶ必要はありません。詰め込み過ぎると逆に冷却効率が低下して消費電力が増加する可能性もあるからです。ですから家族のライフスタイルにあったサイズの冷蔵庫を選びましょう。家族2人であれば350L以上、家族4人なら500L以上のタイプを選べば、日常の必要品に加えて予備スペースも十分に確保できます。以前は、一人当たり容量として70Lを確保し、家族人数を掛けてから予備に100Lを加算といわれていました。しかし最近ではお米や、味噌、醤油などの調味料、保存用飲料水なども冷蔵庫に収納する家庭が多くなっているので、さらに収納庫分として100Lを加算することも考えましょう。

リフォームと同時に買い替えを考えている場合は、冷蔵庫用のスペースを事前に計測しておくことが大切です。高さと幅、それからコンセントの位置に注意しましょう。またスペースにぴったりではなく少しの隙間があることで放熱スペースが確保され、省エネにもつながります。

原因を知って有効なシロアリ対策
2015.12.26 リノベーション

床がぶかぶかして抜けそうになっている、また家の中に羽アリが大量発生した、といった現象が見られたら、多くの人はシロアリの被害を想像するでしょう。シロアリは多くの場合床下から侵入して基礎などを食べ進んでいきます。柱の表面を食い尽くさないため、初期の段階から被害に気付くのは容易ではなく、目に見える場所が腐ってくるなどして家主が気がついた時にはかなり深刻な状況になっていたケースも少なくありません。このシロアリの被害を防ぐために、リフォームをする際覚えておくとよいことが幾つかあります。

木材を食料とするシロアリは、高温多湿の場所を好み、適当な木材を見つけるとトンネルを作って内部に侵入し、コロニーを形成・拡大していきます。キッチンやトイレなどの水回りに被害が多いのはそのためです。それで基礎を高くして風通しを良くし、密閉空間をなくすことでシロアリの住みにくい環境にすることができます。また高い基礎は点検を容易にするという面でも有効でしょう。また耐震性能を高める目的で行う木材のコンクリートコーディングは、内部にシロアリが侵入した場合に発見が遅れやすいというリスクがあることを覚えておくべきです。

消毒をすることも重要です。玄関の下やお風呂場の下などに直接消毒を行うことでおよそ5年の効果が期待できると言われています。その他に家の周りのシロアリが好みそうな場所を消毒することや、柱に防蟻の薬剤を塗布することも行われています。さらに、防蟻効果の高いヒノキなどの木材を選んでリフォームに使用する、というオプションもあります。

断熱で洗面所を快適スペースに
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

洗面所と言えば朝起きて顔を洗う場所、というイメージを持つ人が多いようですが、実はその用途は非常に多彩です。メイクをする場所、脱衣所、また大抵は洗濯をする場所としても用いられています。コンパクトな室内スペースを有効に活用し、なおかつ快適に過ごせるようにするため、いろいろなリフォームのアイデアが考え出されています。

脱衣所としての用途を考える時、室内を快適な温度に保つことが課題となります。特に冬場は、脱衣所の断熱がふさわしくできていないと、居室と洗面所を行き来する間に大きな温度差が生じ、健康に不安を抱える人には危険な状況が生じることがあります。こうした健康被害を予防するために、様々なタイプの洗面所暖房機が提案されています。例えば、厚さ10cmほどの薄型サイズながら、足元から強力に温風を送ってくれる暖房機の人気が高まっています。また人の動きをセンサーで感知して温風を送る壁掛けタイプのものや、天井の照明にハロゲンヒーターの機能を追加したものもあり、これらの多くが1万円以内で購入可能です。

部屋とタオルを同時に暖かくできるタオルウォーマーにも注目が集まっています。お風呂から上がった時に暖かいバスタオルで体を拭くことができるので、特に年配の人や女性に人気です。ウォーマーには電気式のオイル循環式と、ガスで温めたお湯を循環してタオルを温めてくれるマルチタイプもあり、どちらも大掛かりなリフォームをすることなく取りつけることが可能です。

トイレ掃除が楽になるタンクレス
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

トイレを隅々まできれいに掃除しようとすると時間がかかるものです。便器の周りには凹凸がいくつもあり、タンクと便座の隙間にもほこりや汚れが溜まりやすいものです。またタンクの裏にも狭いスペースがあってかなり体を傾けないと掃除できないことから、特に年配者には辛い作業でした。また用を足した際に飛び散った汚れを壁紙が吸収してしまい、悪臭を放ってなかなか取れないということもあります。タンクレストイレはこうした苦労を軽減できるという理由でも選ばれています。

タンクレストイレに使われる便器のシルエットは凸凹がほとんどない形状のため、掃除をする際にも狭い隙間まで手を伸ばす必要がありません。このためお手入れの時間を大幅に短縮することができます。さらに洗浄水にも工夫が施されています。例えば電気分解された水が自動的に流れるよう設計されていたり、洗浄水に泡が含まれていることで、男性が用を足した時に壁への飛び跳ねが起きにくい設定になっているものもあります。こうした機能が付いていることで便器だけでなく周囲の壁を掃除する頻度も減らすことができ、高齢者や足腰が弱くなっている人たちには大変好評です。

またタンクありの場合は手の届きにくい便器のふちに汚れがたまりやすく、掃除してもきれいになっているか確認しにくいという不便さがありました。タンクレスでは、特殊コーティングが表面にされているため汚れが付着しにくいことに加えて、大半がふちのない設計になっているためさらに掃除がしやすいと言えます。

トイレで節水する方法とは
2015.12.26 リノベーション

家庭で節水することは二酸化炭素の削減につながると同時に、お財布にも優しい、ということで多くの方が取り組んでおられます。その代表的なものがトイレの節水でしょう。タンクにレンガを沈めたり、ペットボトルを浮かべてみたり、あるいはと様々なアイデアがあります。

ただこうした方法はタンクの破損を引き起こしたりハンドルの正常な可動をとどめてしまったりといったリスクも伴います。またタンクの容量は計算に基づいて定められているため、その量が足りないと排水不良が起きて便器内や配管内が詰まってしまう、ということも起きています。それで最近では多くの人が、こうしたリスクがなく簡単に節水可能なタンクレストイレを設置することにしました。

タンクレストイレではメーカーによって多少の差はあるものの、2015年のモデルでは大モードの場合5Lから4.8Lほど、小モードでは3.8Lから3.3Lほどの排水が必要となります。これを家族4人で利用する計算をすると、2000年に発売されたモデルと比較して年間1万2千円から1万5千円ほどの節約が可能となります。小モードの中でもさらに節水モードが設定されているケースもあります。5L排水のモデルは節約になりにくいのではと思われがちですが、その分水流が強くなって洗浄力がアップするため便器の隅々まで汚れを落とすことができ、結果として頻繁に清掃をする必要がほとんどないという強みがあります。2000年辺りのモデルならタンクの容量は17Lほど、2010年辺りのモデルでも13Lほどの容量があることと比較するなら、タンクレスがどれほど節水に効果的かわかります。

外出しやすい玄関にするポイント
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

玄関や玄関前の段差が大きいと、それだけで年配の方にとっては外出が面倒になることがあります。足腰に自信がない場合はバランスを崩して転倒してしまうのではという怖さがあり、車いすを利用しているケースでは介助をしている人に大きな負担がかかることになるからです。それで最近では、高齢者にとっても介助する人にとっても快適な玄関にするため、様々なリフォームが提案されています。

車いすを利用している人の場合は、スロープを設置するケースが多く見られます。車いすが加速し過ぎることを防ぐために、スロープの勾配を設定する際には目安として、10cmの高低差ごとに150cm前後の長さが望ましいとされています。玄関の段差が30cmを超える場合も少なくないため、直線でスロープを設置できない時にはZ字やU字で取り付けを行います。玄関の幅が非常に限られており、どうしてもスロープの設置ができない場合には、電動あるいは手動の段差昇降機を設置することで段差を解消します。

玄関の敷居も車いすの通行を妨げる原因になります。特に引き戸では敷居をかなり高く設定している場合が少なくありません。この場合はローラーの小さい引き戸に変えることで、車いすを持ち上げる必要のない高さまで段差を下げることが可能です。また玄関前のタイルは、素材によっては雨にぬれると非常に滑りやすくなることがあり、介助する人が転倒する危険があります。これを防ぐためには、タイルの種類を凹凸があり滑りにくい素材に変えることが良いでしょう。