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『バリアフリー』カテゴリーの投稿一覧

廊下の手すりは素材選びから
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

廊下は部屋と部屋を行き来するためだけの空間と思われがちですが、家で快適に過ごせるかどうかは廊下を移動がいかにスムーズに行えるかにかかっているのです。また年配者の転倒事故が起こりやすい場所でもありますから、生活している人の体調や体力に合わせてリフォームをするのは実際的なことといえます。特につかまるところを確保するのは重要で、そのために手すりを取り付ける人が増えてきています。

廊下に取りつける手すりの目的は、がっちりつかんで体を預けるというよりも、体のバランスを保つために手を添えるためのものです。また手を置いたときに快適に感じる素材を選ぶことも大切です。それで手すりは比較的太めのものを選ぶと良いでしょう。また廊下の手すりは頻繁に触る場所であることを考えると、冷たくなりやすい金属製の手すりよりも、温かみのある木製の手すりがお勧めです。あまり握力がない人のために、肘掛け型の手すりもあります。

手すりの太さは一般的に32mmから36mm、高さは750mmから800mmが適当と言われているものの、大抵の場合は利用者本人が立ち会い、確認が行われた後に施工されます。転倒を避けるという観点から、可能な限り廊下と各部屋との手すりが切れ目なく続くように取り付けることが勧められています。伝統的な日本家屋の場合、廊下がふすまと縁側に挟まれて、手すりを取り付けられる壁がないケースもあります。そうした時には、支柱付きの手すりで対応することが可能です。

段差を解消して過ごしやすい家
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

年齢を重ねていくにつれ、歩き方はすり足に近くなると言われています。これは足腰の筋肉が衰えることからくるもので、歩く際につま先をしっかりと上まであげることができなくなるからです。そうすると、健常者からすればほんのわずかと思える段差にもつまづいてしまうことが多くなります。その結果ねんざや骨折をしてしまい、最悪の場合は寝たきりになるケースもあるのです。それで、年配者が快適に生活するためにリフォームを計画している人は、まず家にある段差の解消を考えることが必要でしょう。

日本の多くの家には洋室と和室があるため、床の高さが部屋によって異なる場合があります。この場合、洋室の床をかさ上げして高さをそろえる場合もあれば、和室を洋室に造り変えて高さを合わせる方法が選ばれることもあります。敷居やドアによる段差を解消するために、扉を吊りの引き戸に変えて敷居やレールを無くしたり、簡易型のミニスロープを設置するという方法もあります。家庭内に車いすを必要とする人がいれば、玄関と廊下の間にある段差が大きな障害となります。この場合はスロープを取りつけるか、もしくは車いす用のリフトを設置することが必要となるでしょう。

浴室と脱衣所との間にも段差があり、水はけのことを考慮して浴室の床がかなり下がっている場合もあります。この場合はしっかり固定できるタイプのミニスロープを設置するか、あるいは浴室専用に設計された濡れても滑りにくいすのこを取りつけることで解決できるでしょう。

高断熱高機密で高齢者の健康を守る
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

省エネと耐久性を考慮して、高断熱・高気密の家を選ぶ人が増えています。こうした利点に加えて最近の研究では、高断熱・高気密の家が住む人の健康に良い影響を及ぼすということも明らかになってきています。

断熱効果が高い家では、外気の影響を受けにくく室内の温度を快適に保つことができます。そのため、特に活動量が低下する冬場でも高断熱の家に住む高齢者の行動は比較的活発だったという報告がされています。このようにして定期的な運動を行うことは、高齢者に限らず健康の維持に大きく寄与します。また快適な室内の温度が保たれることで、夏場に起こりやすい熱中症や冬場のヒートショック現象、冷え症などの健康被害を防ぐ効果もあります。特に年配者は33℃を上回る環境において免疫力や抵抗力が著しく低下し、さらに血液循環が悪化することが統計的に示されています。このことからも、高断熱は健康促進に役立つと言えることがわかります。

高気密・高断熱の家には良い換気システムが備わっていて、これも健康に寄与します。一般的に室内の理想的な湿度は50%前後と言われていて、これよりも低すぎると風邪や鼻炎になりやすく、またインフルエンザのウイルスの活動が活発になります。一方で湿度が余りに高いと、カビや雑菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。効果的な換気システムによって結露や有害なカビの発生を防ぐことができる高気密・高断熱の家はこの観点からも高齢者にとって有益な造りであると言えるでしょう。

バリアフリー住宅とはなんですか?
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

バリアフリー住宅とは、年配者や身体障害者、あるいは幼児にとって障害となるもの、もしくは危険な個所を取除いた住居を指します。家をバリアフリーにするための工事としては、扉を引き戸にすることや手すりの取り付けなどが一般的によく知られています。車いすを使って生活してる人の場合には、エレベーターや階段昇降機を取りつけるといった大掛かりな工事がなされることもあります。こうしたリフォームは、個人の状況によって必要とされる工事の内容が大きく異なるので、前もってよく見定めておくことにより「施工後の方が不便になった」という残念な結果を避けることができます。

まず注意が必要なのは、部屋の段差解消です。敷居やドアの段差は、年配者や妊婦、また車いすを利用する人にとっては転倒事故によるねんざや骨折の原因となり得る危険な個所です。この段差をなくす簡便なリフォーム方法としては、段差の両側に滑り止めのついたミニスロープを取り付けることができるでしょう。もしフローリング全体のリフォームを計画しているなら、その際にまとめて段差を解消することができます。

もう一つ注意できるのは手すりの取り付けです。「掴むところがあればいつでも安心だ」と考えて、廊下や階段だけでなく、お風呂やトイレ、さらには玄関や部屋にまで手すりを取り付ける人がいます。ただこの場合、取り付ける部屋の間取りと手すりのバランスを考えないと、不必要に室内での動きが制限されてしまう結果になりかねません。もし手すりの取り付けが緊急でないのであれば、まずは壁面に補強下地を取りつけて、いつでも手すりを設置できるように準備しておくことができます。

スペースを確保して介護しやすいトイレに
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

トイレを清潔かつ安全に保つのは大切なことです。特に年齢を重ねてくると使用頻度も上がりますから、高齢者にとってはトイレの快適さが生活全体に影響を及ぼすと言っても過言ではないでしょう。特に介護が必要になることを考えてリフォームする場合には、トイレを家のどこに設置するか、トイレの広さをどれほど確保するかを考えることが重要となります。

夜間にトイレを使用することを考えた場合、まず寝室からトイレへ向かう道のりを考えることは大切です。二つの部屋の距離を可能な限り短くするため、寝室を変えることもできるでしょう。またトイレの入り口にある段差は夜間に急いで駆け込んだ場合、転倒事故の原因となり得るため、トイレの床を底上げするか、もしくは段差を取り除くことが望ましいでしょう。また入口の扉を上吊りの引き戸にするなら、レールを設置する必要もなく十分なスペースを確保することが可能です。特に車いすを利用している場合には、通常の扉は開け閉めにかなりの時間がかかってしまうため、そうした面倒のない引き戸にするなら介助している人のストレスを減らすこともできます。

車いすの大きさや介助する人の動きを考える場合、トイレの広さを考慮することが肝要となります。介助する人が窮屈に感じないよう、一部の壁を拡張したり、手すりの位置と介助者の立つ場所を踏まえて、便座を左右のどちらかに寄せる方が実際的な場合もあるでしょう。また年配者にとっては、用を足した後に立ちあがって後ろを振り返り、水を流すという動きが大変になっていきます。それで、自動洗浄機能やスイッチで洗浄できる機能を付けることや、手洗い機を設置することも考えるべきでしょう。

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い
2015.11.02 バリアフリー, リノベーション

バリアフリーとユニバーサルデザインは、発案されたきっかけや背景は大きく違いますが、事業や整備がよく似ていますので良く混同されています。

バリアフリーとユニバーサルデザインの違いについて考えてみましょう。

バリアフリー

障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味であり、もともと住宅建築用語で登場し、段差等の物理的障壁の除去をいうことが多く、現在では、より広く障害者の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられています。

ユニバーサルデザイン

あらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方です。

つまり、バリアフリーは現状の使い勝手の改善を指している表現で、ユニバーサルデザインは設計、作成段階から使い勝手を考えたデザインを指している表現と、とらえられます。そのため、両方の考え方から導かれる結果は同じ形になることがあります。

例)建物玄関の段差

玄関前にある段差にスロープを付けるのはバリアフリーの考え方です。一方、ユニバーサルデザインでは、設計時点からスロープを計画し作りあげる事となります。

このように結果が同じになることが多いことから混同しやすいのかもしれません。

バリアフリー
2015.11.02 バリアフリー

障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味で、昭和49年(1974年)に国連障害者生活環境専門家会議が「バリアフリーデザイン」という報告書を出したころから、この言葉が使用されるようになりました。
もともとは建築用語として登場し、建物内の段差の解消等物理的障壁の除去という意味合いが強いものの、より広く障害のある人の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられています。

 

一般的に4つのバリアがあるといわれています。
・物理的なバリア
・制度的なバリア
・文化・情報面でのバリア
・意識上のバリア